第一章 ソフィアへ!
「マイセン」
アルム ひと休みしよう
剣の修行は 終わりだ
もう 遊びに行ってもいいぞ
だが むらの外へは 行くな
最近は この辺にも 山賊が うろついてるからな
「ルカ」
あの 悪名高い ドゼ- 将軍が ついに
クーデターを 起こしたのです
ソフィアの城は ドゼ-軍に
占領され 国王も殺されてしまいました
ドゼ-は 残虐な男で
毎日 多くの人たちが酷い目に あっている
僕たちは 解放軍を作って ドゼ-と 戦っているのですが
残念ながら うまくいきません
それで マイセン将軍の お力を借りに きたのです
「*1」
へぇー お前の爺ちゃんってむかしは将軍だったのか
「*2」
なあ アルム 国のみんなが こまってるんだ
みんなで たすけにいこうぜ
「*3」
おれたちは ここでまってるから 爺ちゃんにたのんでみろよ
「マイセン」
なに 解放軍にはいるだと
だめだ ゆるさん
おまえは 戦ってはならぬ
悲しい思いを するだけだ
「ルカ」
だめでしたか… ざんねんです
マイセン殿も 年をとられて 臆病に なられたのですね
かつては ソフィア一の勇者として 国民から尊敬されていたのに…
「アルム」
まって 爺ちゃんのかわりに ぼくが解放軍にはいるよ
「ルカ」
えっ!君がマイセン将軍のかわりに きてくれるのか
ありがとう 仲間たちも きっと 喜ぶよ
じゃあ ぼくといっしょに 解放軍のアジトまでいこう
「クリフ」
おれ!?。。どうしようかな。。
まぁいいや、いっしょに行くよ
だけど あぶなくなったら たすけてくれよ
おれたちは おまえとは ちがって まだ うまく戦えないからな
「ロビン」
アルムは 俺たちのリーダーだろ
もちろん 一人で行かせないぜ
いっしょに ソフィアのしろをとりもでそう
「グレイ」
アルム ぼくもゆくよ
この ラムのむらだって いつかは 襲われるはずだろ
それなら 先にそのドゼ-とかいう奴をやっつけちまおうぜ
= 盗賊のほこら =
「シルク」
わたしは シルク
ミラの女神につかえるシスターです
盗賊たちに捕らえられ このほこらへ つれて来られたの
どうかわたしを ここから 連れ出して ください
= みなみのとりで =
わたしは ソフィアの騎士クレア
ドゼ-の兵士に 捕らえられて ここに 閉じ込められてたの
解放軍のリーダーのクレーべは 私の兄です
わたしも アジトに帰りますから 一緒に行きましょう
「パイソン」
ここは 解放軍のアジトだ 怪しい奴は 通さないぞ
えっ あたらしい 仲間 なのか
それなら おくの部屋にいってくれ
だけど どうくつには まものが でるから きをつけろよ
「クレ-べ」
やあ 君がアルムか 妹が お世話になったね
さすがは マイセンしょうぐんの孫だけあって 勇敢だな
なあ アルム 頼みがあるんだ きょうからは
きみが 僕たちのリーダーに なってくれないだろうか
ソフィアの王家が滅んだいま
ぼくたちには たよるものがない
だから ソフィア王国の英雄だった マイセンどのに
われらの おうになってほしいとお願いしたのだ
だけど 将軍は なぜか 立ち上がろうとは なさらない
だから かわりに 君が 解放軍を 率いてほしい
マイセンどのの 血を引くものが 解放軍の リーダーになれば
われわれは 思うぞんぶん戦うことができるんだ
なっアルム 頼むよ
どうか ソフィアを 救ってくれ
「フォルス」
ドゼ-は 北のたいこくリゲルに 援助を 頼んだそうだ
リゲルの 騎士団の強さは ソフィアとは 比較にならない
もし リゲル王国が 動けば おれたちに 勝ち目はないぜ
「アルム」
でも ソフィアとリゲルは「神々の盟約」によって
戦えないはずだろ ソフィアの守護神である ミラさまが
そんなこと 許されない はずだ
「フォルス」
ところがさ… うわさじゃ そのミラさまが 消えたらしい
おいおい そんなに驚くなよ だって 最近 何かへんだろ
このところ 作物は実らないし へんな 魔物ばかりが でてくる
大地を守る ミラさまの力が衰えたとしか 考えられないよ
まあ このうわさがほんとかどうか ミラの神殿に行けば わかるさ
「パイソン」
あれ みんな一緒にどこへ行くんだ?
なに? ついにソフィアじょうに進撃するのか
それなら 俺も行く ソフィア解放を目指して がんばろうぜ
しかし ドゼ-の部隊は 強力だからな
とくに 親衛隊長のスレイダ-には 気をつけないと危険だよ
= ソフィアじょう =
「ドゼ-」
反乱軍のむしけらどもめ
おまえたちに このわしが倒せると 思うのか
スレイダ-よ 騎兵隊を率いて 奴らを 蹴散らすのだ
「スレイダ-」
ふふふ 馬鹿なやつらめ いまおまえたちが 倒したのは
ドゼ-さまの かえだまだ ドゼ-さまはすでに自分の領地に帰られた
いずれ このれいは たっぷりと させてもらおう さらばだ
「*1」
ありがとう あなたたちのおかげで ドゼ-の反乱軍は しろを すてていきました
たぶん 西の森にある じぶんのとりでに にげていったのでしょう
「*2」
おうけのひとたちは ドゼ-将軍によって みんな ころされました あと 活きておられるとすれば 生まれてすぐに マイセンさまが 連れ出したという 皇女だけです
せめて あのかたが… アンテ-ゼ皇女さまさえ生きていてくだされば…
「*3」
きみは マイセン将軍の孫だって?
しかし 将軍に 身寄りなど なかったはずだ…
ま、まさか あのうわさが ほんとうだとは!?
い…いや、すまない おれはなにも 知らないんだ…
「*4」
ドゼ-は 大切な 王家の剣をもってにげました
あれは むかしリゲルおうけより 友好のしるしとして
おくられたもの 普通のものには つかえない 特別な 剣なのです
「*5」
ドゼ-は リゲル帝国に援助を頼んだようです
リゲル軍が せめてくる 前に 奴のとりでを 落とさなければ
大変なことに なってしまいます
「*6」
ドゼ-は 腹黒い男で 王家に生まれた 子供たちを こっそり
ころしていったのです それを とめようとした マイセンどのは
逆に 罪をかぶせられ しろから 追い出されて しまいました
「*7」
この ナイトキラ-さえあれば 敵の騎士は 簡単にやっつけられます
だけど 槍だから騎士にしか あつかえませんよ
「マイセン」
アルム、きたか…
「アルム」
あっ じいちゃん!!
どうして ソフィアの城に?
「マイセン」
運命とは 残酷なもの
わしが どうあがいても 定めは かえられぬ
ならば アルムよ
お前は お前の信じる 道をゆくがよい
このバレンシアを 呪われた 運命から 解き放つこと
それが お前と…そして もうすぐ この城を訪れる
赤い髪の娘…
お前達 二人に 与えられた 運命なの かもしれぬな…